DVと子ども

0

    相変わらず、ドメスティックバイオレンス(DV)の被害が減りません。


    DVの原因について一通りの知識はあるものの、いつも「どうしてこんなことが」と思わずにはいられません。
    特に心を痛めるのは、DV家庭の子どもさんです。

     


    「すべてのDVは児童虐待」と言われます。
    児童虐待防止法においても「児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力」は児童虐待とされています。

    もちろんDV家庭に育ちながら健全に成長する子どもさんもいます。
    けれど、目に見えない悪影響が多々あります。子どもは自分を守るため、様々な行動をとります。
    両親はもとより、周りの大人たちがそのサインに気づいてあげたいですね。

    下記にその一例を挙げます。

    ○頭痛、腹痛などの体の不調
    ○眠れない、震える、夜尿、どもり、爪をかむ、吐く
    ○うつ、情緒不安定、驚きやすい、摂食障害、自傷行為
    ○不登校、学業不振、逆に完璧な優等生になろうとする、学校の教師や保育士に攻撃的ないし過度の愛着をもつ
    ○人を避ける、話をしない、家出をする
    ○アルコールや薬物使用、援助交際、万引きなどの非行
    ○自己肯定感が低く、自分を責める
    ○いじめをしたり、暴力を振るう

    子どもさんはこうした行動を自分を守るために取っているようです。
    客観的には、妻は夫からDVを受けている被害者であっても、子どもさんからすれば、夫と同じ「加害者」に映ってしまうということも多々あります。


    「お母さんはお父さんの言うことを聞いてばかりで私を守ってくれなかった」「お母さんがあの時こうしていればお父さんは怒らなかった」などと言う子どもさんもいます。
    ですから、DV被害を受けたお母さん方は夫との問題に立ち向かい、自らの心身のケアをしながらも、子どもさんの立ち直りに向けた努力をすることとなり、重い負担となります。一人で抱え込まず、行政や専門家などのサポートを利用してくださいね。ご自分を責めることはありません。

    子どもは、上記のような悪影響から回復し、健全に成長する力をもっています。そういう子どもさんたちを見てきました。
    一つ一つ取り組んでいきましょう。

     


    借金の解決方法について〜自己破産

    0

      今日は、借金の解決方法として、最も有名な「自己破産」について説明しますね。

      最近、なぜか自己破産のご相談、ご依頼が多いですね。


      「破産」なんて聞くと、財産も仕事もすべて身ぐるみはがされて、社会から烙印を押されるようなマイナスイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
      確かに破産をすれば、泣く債権者の方がいるわけで、大手を振っておすすめすることではありませんが、それでも私は、借金に悩む方にはぜひ自己破産の選択肢をいれてほしいと思うのです。

       


      自己破産とは、簡単にいえば、裁判所を通して、借金を法的に免除してもらう手続きです(税金など一部免除されないものもあります)。
      大きな財産は債権者に配られてしまいますが、普段の生活に必要な物は処分されませんし、お給料や年金をそのまま受け取ることができます。
      また、官報というマイナーな文書と、破産者名簿という役所の管理する名簿に載るだけですので、破産をしたことが職場の人やご近所に知られてしまうことはありませんし、ましてや、ご家族の進学や就職、結婚に悪影響を及ぼすこともありません。普通の生活を送ることができます。

      特に、自己破産をお勧めしたい方は下記のような方です。
      借金が多く、今の収入からでは返せない。精神的にもつらい。借金をゼロにして再出発したい。
      警備員や保険勧誘員など破産者の資格制限がある仕事についていない。
      めぼしい財産はない。
      借金の理由はギャンブルや浪費ではない。特定の債権者だけに返したり、嘘をついて借りるなど不正はしていない。
      当面の間、カードを作ったり、ローンを組めなくても仕方ないと思っている。


      これらに該当しない方でも自己破産をおすすめできる場合もありますのでご相談ください。

      自己破産のデメリットとして特にお話しておきたいことは、下記のことです。

      ○ まず、ご自宅があなた名義の場合には手放さなければなりません。ただ、住宅ローンを返せずにいるといずれ競売にかけられますから、早めにどうするかの判断をしたほうがいいでしょう。
      ○ 上記の通り、一定の職業や資格につけなくなります。ただ、手続の開始から免責の決定が下りるまでの数か月の間だけで一生ではありません。
      ○ 信用情報機関に登録されますので、しばらくの間はクレジットカードを作ることができなくなります。


      いかがでしょうか。借金がゼロになって新生活をスタートできるメリットと比べて、検討していただければと思います。

      自己破産の手続はご自分ですることもできますが、実際のところ、ご本人申立はわずかです。
      簡易で安価な同時廃止という手続にもっていくために、また確実に借金を免除してもらうためには、弁護士に依頼したほうがいいかもしれません。司法書士の場合、書面は作ってくれますがあなたの代理はできませんので、結局ご自分で裁判所に行き、裁判官と面談したり、書記官とやり取りすることとなります。


      ご心配の費用のことですが、一般的に破産手続にかかる弁護士費用は30万円(税別)程度です。

      事業をされている方や、財産のある方、借金の経過に問題がありそうな方は、別途費用がかかりますので、ご相談ください。


      離婚事件の「陳述書」の書き方

      0

        離婚事件では、客観的な証拠がない場合が多く、「陳述書」という証拠が重要になる場面が多くあります。
        離婚調停はご本人の申し立ても多いので、今日はこの「陳述書」の書き方を簡単にご説明したいと思います。

         

         

        ☆陳述書って何?
        夫婦のこれまでの生活や、相手の問題行動、離婚調停に至った理由や経緯などについて当事者が裁判所宛に書いた文書で、証拠となるものです。

        ☆どうやって書くの?
        こうでないといけないというものはありません。
        基本的には、項目ごとに番号をつけて時系列順に内容を書くとわかりやすいと思います。
        冒頭に作成者の名前と作成年月日を書き、名前の横に印鑑を押します。

        ☆具体的には何を書くの?
        例えば下記のようなことを書きます。
        相手と知り合ってから結婚に至るまでの経緯
        婚約、結納、入籍、結婚式、披露宴、新婚旅行、新居などの状況と費用
        子どもの出生、現在の年齢、学校や職業、同居の有無など
        夫婦それぞれの職業、収入、資産の状態など
        結婚から問題が起こるまでの夫婦の状況
        問題が起きたきっかけ、問題の具体的内容
        その後の経緯
        夫婦間の協議の内容
        現在の生活状況、相手から生活費をもらっているか(渡しているか)
        現在の心境
        相手に対する今後の要望
        裁判所に対してお願いしたいこと

         

         

        ☆ポイントは?
        こちらの主張が通るためには、裁判所に事実を認定してもらうことが必要不可欠です。
        そのため、起きた「事実」をなるべく正確に書くことが大切です。
        特に、離婚原因になっている事実関係については、5W1Hはもちろん、周囲の状況や前後の事実関係なども加えて、具体的に記述することが裁判官に信用してもらうコツです。
        怒りや苦しみを前面に出してお書きになりたいお気持ちはわかりますが、裁判官も調停委員も赤の他人です。あなたの気持ちを赤の他人にわかってもらうためには、離婚原因(事実関係)についての丁寧な説明が必要なのです。

        弁護士に依頼した場合は、こちらでご依頼者から聞き取りをして、または、ご依頼者に原案を書いて頂き、最終的には弁護士が陳述書を作成しますので、ご安心下さい。


        前に一歩踏み出せるよう、ご一緒に頑張りましょう。


        離婚のときの年金分割

        0

           

          離婚をするとき、特に妻のほうで忘れてはいけないのが「年金分割」です。
          家事や育児に従事し夫の収入をサポートしてきたのに、離婚後は夫より年金が少ないなんて不公平と感じる方も多いと思います。そのため、年金も分割してもらうのです。


          ただ、年金分割といっても年金額そのものを分けるわけではありません。
          婚姻期間中の厚生年金・共済年金の保険料納付額(標準報酬記録)を分割するのです。
          分割の対象は、厚生年金、共済年金(公務員、私立学校教職員)のいわゆる2階部分です。1階部分の国民年金だけに加入している方については年金分割はできません。


          例えば、共働き夫婦で按分割合が50%だとすると、年金事務所は夫の記録の何割を妻に分割すればよいか改定割合を割り出し、その改定割合にしたがって、婚姻期間中の夫と妻の各月の標準報酬月額と標準報酬額が書き換えられるのです。


          って少し難しいですね。

          年金事務所に行って具体的に調べてもらうとわかりやすいかもしれません。

          分割対象期間・夫婦の保険料納付記録・按分割合の範囲などについて情報提供を求めることができます。
          分割すると、ご自身の受給資格要件に応じて、増えた保険料納付記録に応じた厚生・共済年金を受給できます。


          分割の仕方ですが、
          〃觝Гら2008年(平成20年)3月31日までの分
          →当事者の合意 or 裁判所の手続により按分割合を決めます(但し、上限50%)。
          2008年(平成20年)4月1日以降の分
          →当事者一方からの請求により、自動的に2分の1に分割されます。
           
          請求の方法ですが、請求する人の現住所を管轄する年金事務所に分割請求書を提出します。
          ,砲弔い討蓮合意に関する公正証書や裁判所の調書が必要になります。
          夫との間で合意がまとまりそうなのであれば、二人で公証役場に行って公正証書を作成します。

          話し合いがつかないのであれば、最寄りの家庭裁判所に行きます。家裁では収入印紙1200円や切手代くらいしか費用はかかりませんので公正証書よりお安くすむと思います(詳細は裁判所のサイトをご覧下さい)。


          期限は離婚時から2年なのでご注意ください!
          まずは年金事務所へ行って、「年金分割のための情報通知書」をもらってくるといいですね。


          セクハラの法的責任

          0

            こんにちでは、「セクシュアルハラスメント」という言葉が定着して、被害者は少しずつ声を挙げられるようになってきたように思います。
            セクハラをされた被害者は加害者や雇用主の企業に対して、どういう請求ができるか、簡単に説明します。

            ● 加害者の民事上の責任

            セクハラ行為が、加害者の故意・過失によるもので、違法性があり、損害が生じている場合、被害者は加害者に対して、不法行為に基づく損害賠償請求ができます。

            問題になるのは、違法性のところです。

            その行為の態様や内容、場所、反復継続性、被害女性の対応、行為者である男性の職務上の地位、年齢、被害女性の年齢、婚姻歴の有無、両者のそれまでの関係などから総合的に判断されます。

            簡単にいえば、社会通念からみて不相当といえるか、女性の人格権を侵害するかどうかがメルクマールです。


            ● 加害者の刑事上の責任

            セクハラ行為のうち、身体的な接触を伴う場合には、内容によって、強姦罪や強制わいせつ罪、強要罪等が成立します。

            また、発言内容によっては名誉毀損罪、つきまといについてはストーカー規制法違反となることもあります。


            ● 加害者を雇っている企業の責任

            男性社員が女性社員にセクハラ行為をした場合、女性社員は雇用主である企業に使用者責任を問うことができる場合があります。

            セクハラ行為が、外形上、職務の範囲内と認められることが必要です。
            これは、加害男性の企業における地位、加害者が職務上の地位を利用したかどうか、加害行為の内容・態様・場所、加害者と被害者との関係、セクハラ行為に至る経緯等を総合的にみて、判断されます。

            また、会社は、労働者が働きやすい職場を整える義務を負っています。すなわち、セクハラ行為が行われることのないように職場環境を配慮する義務があるということです。
            これに違反したということで、損害賠償請求をすることも考えられます。


            以上です。

            少しむずかしい言葉が多かったかもしれません。
            ご相談時には、あなたの事案に応じて、わかりやすく説明しますので、ご遠慮なくご相談ください。秘密は厳守します。


            | 1/3PAGES | >>

            カレンダー

            S M T W T F S
            1234567
            891011121314
            15161718192021
            22232425262728
            2930     
            << April 2018 >>

            最新記事

            カテゴリー

            月別アーカイブ

            リンク

            ブログ内検索

            モバイル

            qrcode

            RSS / Atom